↑「平城宮東院の複雑に重層する建物遺構(南東から)」
古都奈良の魅力発見をテーマにお送りする、奈良女子大学 奈良の食プロジェクト×NTTタウンページによる共同企画記事です。
文化財の研究は、未知への挑戦
古い歴史的なものが身近に息づく暮らしが奈良にはあります。
古いものは、壊れやすかったり、地中に眠っていたりします。そして、多くの人の手によって守られています。
奈良文化財研究所 副所長 渡辺 晃宏さんに聞く 歴史的に貴重なもの、文化財を総合的に研究されている奈良文化財研究所にご協力いただきお話しを聞いてきました。 |
古都奈良の魅力を見つめ、守り、伝える想いを聞いてみたい。
↑「平城宮東院の大型井戸と覆屋をともなう溝(東から)」
写真提供:「独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所」から
奈良文化財研究所は1952年(昭和27年)から続く研究機関でその新本庁舎は、平城宮跡の西側に建っています。建物は遺構を考慮し一条南大路上の既存の杭と同じ位置に基礎杭を配したエントランスなど随所に工夫がされています。
研究の範囲は広く、南都といわれる奈良の古都である、平城、飛鳥、藤原地区から東日本大震災の復旧まで含め他にも様々あります。特に印象的だったのは、平城宮跡の発掘はまだ一部であり、遺構からは重機がない時代にも関わらず、当時の人の街づくり対する思いと土木工事があったという驚きがありました。
また、遺跡や遺物からは約1,300年以上の前の人々の営みや、自然について知ることが出来ることを知りました。歴史を知るということは、書物で年号を暗記するだけではなく、先人の知恵や工夫を知り今に続く文化を知る事でした。そして、文化材の研究とは、考古学だけでなく、あらゆる専門家が集まりで知恵と技を出し合うプロ集団でした。これから奈良文化財研究所では、知恵と技、最新技術と熱いい思いで、引き続き調査研究されていくのだろうと思います。歴史、文化を学びながら改めて古都奈良を見てはいかがでしょう。きっと、色々な魅力に出会えると思います。
研究の範囲は広く、南都といわれる奈良の古都である、平城、飛鳥、藤原地区から東日本大震災の復旧まで含め他にも様々あります。特に印象的だったのは、平城宮跡の発掘はまだ一部であり、遺構からは重機がない時代にも関わらず、当時の人の街づくり対する思いと土木工事があったという驚きがありました。
また、遺跡や遺物からは約1,300年以上の前の人々の営みや、自然について知ることが出来ることを知りました。歴史を知るということは、書物で年号を暗記するだけではなく、先人の知恵や工夫を知り今に続く文化を知る事でした。そして、文化材の研究とは、考古学だけでなく、あらゆる専門家が集まりで知恵と技を出し合うプロ集団でした。これから奈良文化財研究所では、知恵と技、最新技術と熱いい思いで、引き続き調査研究されていくのだろうと思います。歴史、文化を学びながら改めて古都奈良を見てはいかがでしょう。きっと、色々な魅力に出会えると思います。
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 情報
全国の発掘報告書を整備しています。図書資料室で閲覧が可能です。
住所 | 〒630-8577 奈良市二条町2-9-1 |
URL | ・奈良文化財研究所 https://www.nabunken.go.jp/ ・全国遺跡報告書総覧 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja |
地図 | 独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 |
掲載情報は2018年1月23日現在
取材:奈良女子大学 奈良の食プロジェクト
写真提供:独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所