ベガルタ仙台特集Vol.3 ~苦難のJ2時代~ 2004-2007

仙台のプロサッカーチーム「ベガルタ仙台」が2019年に創立25周年を迎えました。
地元密着のチームとして25年歩んできた足跡を特集していきます。
第3弾は再昇格を目指し、苦しみ続けた04~07年を振り返ります。

~第3章 再昇格を目指して~

04年シーズン


(04年 ベガルタ仙台 メンバー )

1年でJ1復帰を目指して、ベルデニック体制を継続し挑んだ04シーズン。
阪南大学から梁勇基駒沢大学から中田洋介と東西大学リーグのMVPの2人と帝京高校から関口訓充福島東高校から萬代宏樹がルーキーとして入団。
昨季までのようにスタートダッシュに成功し、一気にJ1復帰を目論んだが、開幕3連敗からスタート。
4戦目でようやく初勝利を収める、直後に3連敗とつまづいたが、その後、監督の手腕と若手の台頭でチームは昇格争いに加わった。
しかし、シーズン終盤には再び失速し、昇格争いから脱落。年間最終順位は6位と1年での復帰には至らなかった。
ベルデニック監督はこのシーズンをもって解任。サポーターと共に共闘し続けたFW佐藤 寿人もサンフレッチェ広島へシーズン終了後に移籍し、暗いシーズンとなってしまった。

ベルデニック監督 中田 洋介  梁 勇基  関口 訓充 萬代 宏樹

05年シーズン


(05年 ベガルタ仙台 メンバー )
ベルデニック監督の解任から、監督には元日本代表DF 都並敏史を迎えた05シーズン。
その年の高校選手権優勝校 市立船橋高校のDF 渡辺広大東京ヴェルディユースから富田晋吾が入団。
都並監督の若手を積極的に使う采配で、序盤はつまづき、12チーム中11位まで順位を落としてしまう。
しかし、徐々に順位を上げ入れ替え戦の3位まで突き進み、その勢いをもって臨んだ最終節のアビスパ福岡に引き分けたために、ヴァンフォーレ甲府に逆転され、4位に転落。
都並監督は昇格を逃した責任を取って退任。またしても、J1昇格を逃してしまった。
また、J1昇格に貢献した財前も退団し、モンテディオ山形へ移籍するなど、J1昇格時を知る選手が徐々に少なくなっていった。

 

渡辺 広大 富田 晋吾

 

06年シーズン


(06年シーズン ベガルタ仙台メンバー )
ブラジルからジョエル・サンタナを監督に迎え、J1昇格へ向けた大型補強として高い個人能力を誇るFW ボルジェス、チアゴ・ネーヴィス、01コパ・リベルタドーレス得点王のMFロペスの3人のブラジル人を獲得。
この3人のブラジル人がオフェンスを行い、3ボランチ+4バックの7人でディフェンスを固める完全分業のカウンターサッカーを展開。
この戦術が当たり、シーズン中盤までは3位で折り返すなど、J1再昇格の期待も高まった。
しかし、守備陣の要だった白井が負傷離脱すると、安定していた守備陣にほころびが見え始める。各チームのスカウティングでブラジル人3人が徹底マークに合うと、思うようなサッカーが展開できなくなっていった。
さらに、チアゴ・ネーヴィスが負傷離脱したことで、攻撃陣にも閉塞感が生まれてしまい、昇格争いから脱落。年間5位でシーズンを終了し、ジョエル・サンタナ監督も退任(事実上の解任)。
昇格は逃すものの、FWボルジェスはリーグ得点王に輝く。

余談であるが、2011年クラブワールドカップで南米チャンピオンチーム サンパウロFCの一員として来日したボルジェスは1回戦で、
東日本大震災で被災した古巣仙台へ向けたメッセージとして、スパイクに「仙台」と刺繍し、見事にゴールを奪った。

サンタナ監督 ボルジェス チアゴ・ネーヴィス ロペス

07年シーズン


(07年 ベガルタ仙台 メンバー)
ヘッドコーチだった望月達也が監督に昇格。昨シーズン猛威を振るったブラジルトリオのチアゴ・ネーヴィスとボルジェスは退団し、攻撃の中心はロペスが握ることとなる。
また、山形からMF 永井篤史、鳥栖からGK シュナイダー潤之助を獲得し、昨年のカウンターサッカーから全体をコンパクトにまとめたプレスを主体としたサッカーへシフトチェンジ。
昨季の終盤から出場機会を得始めた、萬代や中島などの若手FWや中盤でのフィルターとなった新加入のMF ジョニウソンらの活躍もあり、開幕から11戦無敗でのスタートに成功。
夏場には勝てない時期も有ったが、前半戦は3位で折り返し、昇格争いの中心となる。
また、折り返し以降に守備陣の改善として、コンサドーレ札幌(現 北海道コンサドーレ札幌)からGK 林 卓人、柏レイソルからDF 岡山一成を獲得し、守備陣の立て直しをはかり、ライバルチームとの直接対決に勝利するが、
湘南ベルマーレ、京都サンガF.C.に連敗を喫してしまい、最終順位は4位となり、あと少しのところでの昇格を逃す。
シーズンの結果から望月監督が辞任(クラブスタッフとしてフロント入り)。最多得点をあげた萬代はジュビロ磐田へ完全移籍。また、攻撃の中心だったロペスも横浜F.マリノスへ移籍した。
あと一歩のところで昇格は逃したものの、望月監督の功績は次の監督である手倉森誠によって、更に磨きがかかり、ベガルタ仙台が再び輝きだすことに繋がった。

望月監督 シュナイダー潤之助 ジョニウソン 中島 祐希 林 卓人 岡山 一成
まとめ

本記事では、「ベガルタ仙台」としてスタートした04年から07年までを振り返ってみました。
いよいよ、次章では「再昇格を目指して~手倉森監督の就任~」をご紹介いたします。

写真提供 ベガルタ仙台

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