仙台市青葉区作並にある温泉郷「作並温泉」についてご紹介します。
作並温泉とは?
仙台市と山形県を結ぶ国道48号線の広瀬川上流域に位置し、1769年(寛政8年)に開湯とされています。
これまで著名な文化人が訪れ、今なお多くの市民に愛され続けている温泉郷です。
日本の俳人、歌人の正岡子規(1867~1902年)は、旅行記「はて知らずの記」の中で岩松旅館に投宿した様子を残しています。
詩人、英文学者で仙台生まれの土井晩翠(1871~1952年)も通われていました。
また、白洲次郎東北電力元会長(1902~1985年)も含め、数多くの文化人達に癒しをあたえた温泉郷です。
【温泉の泉質効能】
単純温泉
特徴:無色透明、無味無臭の温泉。
効能:疲労回復・神経痛・動脈硬化・高血圧など
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
特徴:ナトリウムを多く含む。
効能:神経痛・筋肉痛・五十肩・うちみ・くじき・慢性皮膚病・高血圧・冷え性ほか
「美女づくりの湯」としても多くの方から親しまれている名湯です。
湯の町作並 観光交流館 ラサンタ |
作並温泉周辺の観光情報の発信拠点です。
一年をとおして各種イベントを開催されております。
源泉かけ流しの無料の足湯があり、ドライブの疲れを癒してくれます。
また、ラサンタ内に2016年(平成28年)にオープンした「アルベロカフェ」は、上愛子にあるレストラン「アルベロ」の2号店で、窯焼きピッツァ生地に新鮮野菜やモッツァレラチーズなどを挟んだイタリアンサンドイッチなど、こだわりメニューを多数ご用意されています。
名称/住所 | [作並温泉]
〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並字元木16 [湯の町作並観光交流館 ラサンタ] 〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並字元木2-7 |
地図 |
鳳鳴四十八滝 |
ニッカウヰスキー仙台工場の仙台側付近の広瀬川に、大小様々な滝が連なる「鳳鳴四十八滝」があります。
鳳鳴四十八滝は、滝が織りなす滝音が伝説の鳥「鳳凰」の鳴き声に似ていることから名付けられたと言われています。
国道48号線沿いの林に囲まれた中にあるせいか、仙台の知られざる滝の一つとなっています。
展望台が整備されているので、是非立ち寄ってもらいたいスポットの一つです。
名称 | 鳳鳴四十八滝 |
住所 | 〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並字棒目木 |
地図 |
ニッカウヰスキー仙台工場(宮城峡蒸留所) |
日本のウイスキーの父・竹鶴政孝(1894~1979年)が当地を訪れ、新川の水でブラックニッカの水割りを作って飲み水質を絶賛、すぐさまこの場所に建設を決定したそうです。
赤レンガで造られた工場の雰囲気はとても良く、友人等に絵葉書を送りたくなるくらいです。
ここでは新川川の伏流水から生まれるウイスキーの製造工程を見学はもちろん、試飲のサービスもあります。
満足すること間違いなしです。
なお、現在の住所である「宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地」は、当時企業誘致を積極的に進めていた当時の宮城県知事と宮城町長からのプレゼントということです。
県知事から「何かプレゼントしたい」と申し出られたところ、竹鶴氏が、「それならば番地名を“ニッカ”に」と答え、宮城町町長が苦労しながらも、1969年(昭和44年)6月条例を改正して約束を果たされたそうです。
注意:「ニッカ1番地」は住宅地図等には表記されていません。
名称 | ニッカウヰスキー仙台工場(宮城峡蒸留所) |
住所 | 〒989-3433 宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地 |
地図 |
定義如来 |
定義さんの愛称で親しまれている名は、今から約800年前の平家滅亡の際、落ち武者となってこの地に逃れてきた平貞能(たいらのさだよし)(生誕等不詳)が名前を定義(さだよし)と改めたことに由来し、以後、この地を定義(じょうぎ)と呼ぶようになったと言われています。
貞能は、平重盛(たいらのしげもり)(1138~1179年)から預かった阿弥陀如来の宝軸を安置するため堂を建て、貞能の没後、従臣である早坂氏が浄土宗西方寺(定義如来)を建立しました。
浄土宗西方寺(定義如来)には、貞能を祀る御廟があり、周囲を取り囲む竹林や木々、五重塔前の美しい庭園など、荘厳な奥山の信仰の地として多くの人が訪れています。
また、参道では名物の三角あぶらあげを楽しむことが出来ます。
名称 | 定義如来(定義山西方寺) |
住所 | 〒989-3213 宮城県仙台市青葉区大倉字上下1 |
地図 |
写真提供:宮城県観光課、仙台観光国際協会
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